ヴァラナシ
道を聞きながら、タージについたのが3時半過ぎであったろうか。アキオとソビット(アキオの助手を時々務める日本語上手なトラベルエージェント。昔のビノードのことを知っていた)がホテルに来てくれていた。玄関、ウメシュに二日の案内料として500ルピーを渡し、気に入らない運転手との縁をチップなしで切った。この運転手は今回の旅の汚点ではあったが、インド的な経験をまたしてしまったと言うことでもある。
タージホテルはゲイトウエイホテルと名前を変えていたが、立派なホテルである。(The Gateway Hotel, Ganges
Varanasi, Nadesar Palace Grounds, Varanasi, 221 022, Uttar Pradesh,
91-542-250-3001-19, gateway.varanasi@tajhotels.com)ロビーで、冷たいフルーツティーが供され旅の疲れを払拭してくれた。222号室に行き、シャワーを浴びロビーに戻り、アキオと一緒に夕食を取ることを決め、それまで、ヴァラナシ見物することとした。
アキオの用意してくれたラケシュと言う運転手の車でガート傍まで行き車を捨てる。ビノードと3人で街を歩く。デイバックを背負ったビノードの後ろ姿は、いっぱしのCITY
BOYであるなどと話しながら、見慣れたヴァラナシを歩く。そろそろビノードを開放してやろうかと話していたら、ビノードのほうから、自由行動を提案してきた。二つ返事で、明日の出発時間を12時と決め、それまでにホテルに戻るように言って別れた。沢山友達がいるようである。
いつものようにいつもの階段をガートまで降りる。水が少ない印象である。これから増水期となるところであろう。しばらく、水の流れを見て、お定まりのチョティラールの家に行くことにする。
家には本人はいなかったけど、顔見知りがいて安心する。お茶を御馳走になる。美味しいお茶である。何時よっても寛げつ空間である。お茶のあと、また広小路に出て、そこでアキオと二人乗りでリキシャを拾い、イーバまで行く。
イーバは以前より綺麗な感じがしたが、椅子を張り替えた所為では無いかと暁生は言う。アキオの奥さんのラティナを囲んでおしゃべりしていると、誰もいなかった店に、インド人のカップルが二組、ヨーロッパ人の5人ずれのグループが、次々と入ってきた。アキオに聞くと、ヨーロッパ人が4割、日本人とインド人が3割つづで、年間収支は黒字であると言う。会社の設立から関心を持ってきた館長としては、よくここまで来たものであると思った。
夕食は、ゲイトウエイ・ホテルのチョーク(Chowk)でアキオ夫妻と三人でいただいた。ラティナは昼を二度食べたと言うことで遠慮してイッディリー・サンバー、アキオは今日はダイエットをギブアップしてマトン・ブリヤニ、館長はマトンローガンジョシを頼んだ。ラティナの日本語も磨きがかかり、会話はすべて日本語でスムースに進んだ。8月22日が予定日だと言うが、母子ともに順調の様である。今は二人で名前を考えていると言う。
サービスと言い、味と言い見事なものである。今回の旅で食べたものは全てが美味くて体になじみ満足のゆくものであった。
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