1. |
インド市場におけるパートナー選定のポイントと留意点 |
|
|
(1) |
望ましいパートナー |
|
|
|
・議論をやるに際し、双方が言い分を理解することが最低限必要
・世界的な視野をもったパートナーが望ましい
・増資の資力を持ったパートナーが必要 |
聞く耳持たぬインド人は避けたい
世界的な商売の常識が欲しい
増資すると比率を変える必要が出てこない資力が・・ |
|
(2) |
日本側の責任者は常任であること |
|
|
|
・日本側がコロコロ変わっているとパートナーががっかりする
・ファイルのA~Zを理解しているインドプロジェクトの専門家 |
少なくとも継続的に誰かがインド側に顔をつなぐこと
インド側責任者はすべて理解している
大体において、社長が前面に出てくる |
|
(3) |
個人的関係が必要 |
|
|
|
・インド側最高責任者の祝儀不祝儀に関心を |
結婚式等には出席する
|
|
|
|
|
2. |
進出形態の選択と具体的進め方 |
|
|
(1) |
インド企業との技術提携 |
|
|
|
・技術提携を簡単に考えない
|
後に尾を引く 終わりの確認をしっかりする
進出する際には、相手のNOCが必要となる |
|
(2) |
インド企業との合弁会社設立 |
前述参考 |
|
|
・金を出す以上口を出す
|
情報等で役に立つことある
政府筋に働きかけの必要時に役に立つ |
|
(3) |
独資での進出 |
|
|
|
・100%日本側の意向でできる
・情報不足が起こるかも |
意思決定が非常に楽である
特に増資、借り入れの際に、横やりが入らない
社友、アドバイザー、コンサルタントなどの起用 |
|
|
|
|
3. |
優秀な人材確保のためのポイント |
|
|
(1) |
スタッフの転職率の高さ |
|
|
|
・3年いてくれたら一年儲かったという覚悟 |
肝に銘じておくことを推奨する |
|
(2) |
いかにして技術を定着させるか |
|
|
|
・ワーカーレベルの水準を上げる |
ワーカーは比較的転職しない
|
|
(3) |
それなりの給与を出さないと人は集まらない |
|
|
・水準はあるので突出した給与は払わない
・モティベーションがないと定着しない
・募集をすれば必ず応募がある
|
売り込みが上手いので、乗せられないように
あまり優秀な人は日本企業で権限が与えられないので不満がつのる
気に入った人が見つかるまで執拗に募集をかける
専門の業者がいる、費用は一か月分から3か月分 |
|
(4) |
縁故や政治家の口利きは避けたい |
|
|
|
・いろいろなアプローチがある |
優秀ならば雇ってもいいが、辞めさせるときにやりにくい |
|
(5) |
日本人が現地で面接をやる |
|
|
|
・人柄を見極めるには直接会ってみるしかない
・専門知識を持っているか
・日系の会社からの引き抜きは避けたい
・インド以外での場所での面接は避ける
|
人の言うことを理解できるか 答えを的確にできるか
自分の意見を言えるか
日本人の専門家との質疑 経験を話させる 現職を語らせる
今のところ一部を除いて守られている
基準が定まらない
当事者以外が面接をするのは望ましくない
偉い人に取り入る話術にたけているインド人がいる |
|
(6) |
GMアポイントはなるたけ後で |
|
|
|
・GMに後からでもすることができる
・GMなどの現地人に任せるのは慣れてから
|
給与、処遇等が最初には決められない
パートナーが推薦することがある
労を惜しんではならない
日本のやり方を持ち込む覚悟で |
|
|
|
|
4. |
事業用地確保のためのポイント |
|
|
(1) |
うまい話には乗らない |
|
|
|
・公式な情報以外のうまい話は毒がある |
農地の地目変更は時間がかかる |
|
(2) |
州のIDCの活用 |
|
|
|
・正しいアプローチ |
自ら会って話をする
|
|
(3) |
口利き料は不要 |
|
|
|
・仲介人を入れると話はこじれる |
仲介人は無料ではない |
|
|
|
|
5. |
法令遵守レベルの理解 |
|
|
(1) |
契約概念の違い |
|
|
|
・多様性世界での契約書の意味 |
文化が違う 法の不備は契約書が補う |
|
|
・同じコミュニティーでは契約書は不要 |
口約束で大金が動く世界 |
|
|
・精神的なものでなく具体的なもの
|
あとは友好の精神でというのは無い世界
細部まで具体的に網羅することが必要 |
|
(2) |
契約上の留意点とリスク回避のためのベストプラクティス |
|
|
・相手のドラフトを利用しない |
自分でドラフトを作る覚悟 インドの弁護士の起用 |
|
|
・自分の必要事項を書きあげる |
両者の合意した所が契約 |
|
(3) |
契約書は係争のとき重要な役割を果たすもの |
|
|
・裁判の勝ち負けは弁護士と契約書による
|
裁判官は弁護士の言い分を聞く
契約書を基準とする |
|
|
|
|
6. |
コミュニケーションの重要性 |
|
|
(1) |
インド人の国民性・労働価値観の理解 |
|
|
・働くことが賃金の根本を理解させる
・命令は明確に、マニュアルは詳細に
|
何回でも話す 会社が利益を上げて初めて給与が支給されるからくりの理解 時間を潰すことが給与ではない
曖昧な命令は事故の元
幼稚園児に対するマニュアルと理解する |
|
(2) |
インド人との交渉 〜「納得」を得るために〜 |
|
|
・沈黙は金でない
・話は面白く
|
黙っていると納得と理解される 抗弁する
インドの常識は日本の非常識、その逆も
インド人の知らない知識を披露する
たまにはジョークを・・ |
|
(3) |
トラブル発生時の解決手法 |
|
|
|
・何が起こっても驚かない
・独断にはまらない
・日本には丸投げしない
|
軽挙妄動は避ける 状況把握 落ち着いて 時間を見方に
専門家の知恵を・・ インド人の知恵の拝借
日本人ベテランの意見
現場がデータを持っている 事件は現場で起こっている 日本にはA案B案で判断を仰ぐ |
|
|
|
|
7. |
インド進出成功・失敗事例の分析から学ぶ |
|
|
(1) |
自動車関連 |
|
|
|
・鈴木修さんのマルチの
・ホンダの学習
・トヨタの決断
・進出企業のほとんどが黒転 |
政府の後押し
周到な進出準備
非自動車関連のパートナー
売り先の確定している業種 |
|
(3) |
白物の失敗 |
|
|
|
・アンテナ工場の非競争力
・マーケッティングの欠如 |
インドの市場に対して失礼 韓国の成功
本社の及び腰
広告なしでどうして売れる |
|
(4) |
JETROの仕事 |
|