グルドワラ

2007/1/24

シク教徒のお寺のことをグルドワラと呼ぶ。

館長はこう書いて考え込んでしまう。

先ず、Sikhとアルハベット綴るが、此れをカタカナでどう表現するかの問題がある。館長は一番簡単に「シク」書いたが、「スィク」「スィーク」「シーク」と色々に書かれているからである。どれも自分の耳で聞いた音をカタカナに直している。

昔は、ネール首相といっていたのが、今ではネルー首相に統一されているが、こうなったのは何時のことであろうか。「ギョウテとは俺のことかとゲーテ言い」と言う有名な川柳があるが、日本語のカタカナ表記はなかなか問題含みである。ヘップバーンとヘボンが同じ名前とは思えない。ローマ字はあくまで、ヘボン式であり、女優はヘップバーンである。ガムとゴム、スティックとステッキ挙げれば限がない。

次は、お寺と言う表現である。回教徒のお寺は「マスジッド」と呼び、ヒンドゥーの寺は「マンディル」と呼ぶ。では、キリスト教徒のお寺はチャーチとは使わない表現である。キリスト教徒の礼拝所は教会(チャーチ)と呼ぶ。日本語の差別であろうか。お寺とはキリスト教の場合は使わないのである。カンタベリー大聖堂であり、カンタベリー大寺院とは言わないのである。神経質の人は、回教寺院と言う言葉を避ける。回教徒の礼拝堂と言う言葉を使うようである。

いやはや日本語は面倒くさい差別があるようだ。

閑話休題。

デリー市内には幾つかのグルドワラがある。広大な敷地の中に金の玉ねぎドームをきらめかすものから、喧噪の巷にはめ込まれたようなものまで色々ある。この写真のグルドワラは、後者に近い。グルドワラの特徴は、必ず玉ねぎドームを頂いていることであろうか。回教建築の影響であろう。
敷地が限られているため、大きなグルドワラの特徴であもある池が無いようであるが、もう一つの特徴である、玉ねぎドームはしっかり乗っている。ドームは金ではないが、建物は白大理石をふんだんに使っている・・
入り口にはしっかりシクのガードマンが配置されている・・
このグルドワラの名前である・・Gurudwara Nanak Sar
イスラムの影響を受けた玉ねぎドームに金箔を貼り付けた建物は太陽光を存分に受け存在感を訴える・・
導師の一行が寺の周りを巡回中であった・・人々は手を合わせ敬意を表していた・・
ターバンをつけない男が、グルドワラに向かい祈っていた・・シク教徒(男性)は、「カラーと呼ばれる鉄の腕輪の着用」、「キルパンと呼ばれる短剣の携帯」、「カッチャと呼ばれる短パン状の下着の着用」、「ケシュと呼ばれる頭髪及び髭を切らないこと(ターバンの着用も含む」、「コンガーと呼ばれる櫛の携帯」、をすることとなっている。これら全てKで始まるため、「five Ks」と呼ばれている。しかし最近では、髪を切り、これらの規則から外れたシク教徒も出てきている。伝統派カールサーに対してサヒジダリーと呼ばれる。彼も典型的なサヒジダリーであろう。何を祈っているのだろうか、真剣で畏敬の念を醸し出していた。
Gurudowara Moti Bagh Sahib と言うのがこのシク寺の名前である・・
回教の影響を受けたのは建物だけではなく、戦う精神も回教徒から学んだという説もある・・始祖のグルナナクはヒンドゥー教徒を回教徒から守る目的もありこの戦闘集団を作ったとも言われる・・従いヒンドゥー教徒に対してことを構えるのは本来の目的の逸脱とも言われたことがある・・シク教徒を呼びかけるときサルダールジー(サルダール)と言うが、此れは日本語で呼びかける「大将!」と言うのに似ている・・

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