インド菩提樹

2006/7/23
2006/9/6追加

日本語の植物名については納得がいかないものが多々ある。その中で最も頭に来るのが、この菩提樹である。

釈迦が悟りを開いたといわれるブダガヤの菩提樹は、4代目の菩提樹であると説明されたことがある。釈迦が悟りを開くと言う大偉業をやった木陰が菩提樹の木陰であるのであれば、木の名前もぴったりで納得がいく。

しかしどうしたことか、日本語ではブダガヤに生えてる釈迦が悟りをその木陰で開いたと言う樹の名前は、インド菩提樹と言うのである。

ヒンディ語ではピーパルと言い、ヒンドゥー教でも聖木として崇められている。根には創造の神ブラフマーが、幹には破壊と再生の神シバ神が枝には、維持の神ビシュヌ神住むと考えられている。ピーパルの木の根の周りには、レンガやセメントで50センチから70センチの台をしつらえ、小さな社や祠が置かれているのを見かける。ピーパルの木陰は涼むのに丁度よく、その気の周りに人々が座り込み、よく談笑している。

日本語で菩提樹と言うと、リンデンバーグと言うシナ木科の木を意味することになっている。真に不埒なことである。

も一つ不埒なことがある。ブダガヤなどに行くと、菩提樹の実と称するもので作った数珠が売られている。インド菩提樹は数珠を作れるような実をつけない。従い、菩提樹の実と言うのは嘘である。

インドで数珠用の実として有名なのはルドゥラクシャの実である。シバの霊気がこもる実として珍重されているし、又、お経の中にも釈迦が数珠にはルドュラクシャの実がよいと説いていると言う。

物事は時間と距離により変わってしまうことである。これも諸行無常と言うことか。
菩提樹はいっせいに葉を落とし、いっぺんに新芽が吹き出るタイプの木と、徐々に新芽に変わる気があるようだ。この木は古い葉をつけたまま新芽がで、新葉が出るタイプの木である。ハート型の葉は特徴的である。
菩提樹はその樹形が見事である。天に向かって気兼ねなく堂々と伸びる姿は崇高である。幹は、どーんとした一本ものと、数本を束ねた形をとるものがある。この木はその中間型である。
このように台を回りにしつらえ、祠がおかれているものがある。
15才の少年ラフール君の首にかけられた数珠が、ルドゥラクシャの実を使ったもので、シバの霊気で、道中の無事を祈ったものである。因みにラフールと言う名前は釈迦が踏み越えた実子の名前である。
今の時期に盛んに葉を落としている菩提樹である・・
菩提樹の種は鳥により色々なところへ運ばれる・・鳥の糞が滋養にもなるのであろう・・思わぬところで目を出し育つ・・これは、菩提樹の木の上に菩提樹が育った例である・・
こんなに幹がスムースなものは珍しい。
思わず頬刷りをしたくなる位スムースである・・

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