2006/9/11

羊と言うと、地平線まで緑なす平原で、丸々太った羊達がのんびりと牧草を食む光景を想像する人がいるかもしれないが、ここでは一寸事情が違う。

地平線まで見渡せるのは事実であるが、ここの羊達は、緑なる牧草に恵まれていない。ラージャスタン州に近いこの辺りでは、可耕地の最も砂漠よりとのことで、埴生のあるところは貴重で、大体作物が植えられる。従い、牛や、水牛や、馬や、山羊や、羊が、驢馬や、駱駝や、象が自由に食べ散らかすような緑は限定されている。

今上に列挙した動物達はこの辺りでは放し飼いにされることも少なくはない。さすがに象は必ず象使いがはべっているが、ほかは放ちおかれるものが見られる。とはいえ、人の畑に進入は許されず、そのために鉄条網で畑の境を区切ってある場合が多い。畑に利用されない場所は、岩ゴロゴロの荒地で、ろくに草も生えていない。

で、動物達は、畝道の草や、路肩の草が頼りの生活をせざるを得ない。動物が好む木には、動物よけの囲いが回され動物の餌食にならないようにされている。

で、動物達は自分と命を全うするために、必死になって緑を探す。その結果が、泥まみれ、砂まみれの茶色の羊となって、群れを成す。この辺りの羊はそういう意味で一寸生存競争が激しいと言える状況である。

因みに、インドではラム(子羊)よりキッヅ(子山羊)の方が食べ物として好まれるようである。マーケットの肉屋には、頭と尻尾がれっきと残された山羊がつるされている。

で、以下の写真である。
荒地に草を求めて・・ 6月は雨季の前、緑が少ないのです・・羊の色は茶色です・・
何時も砂埃で茶色の羊が、今日は白かった・・毛を刈り取った後で一寸羊の福々しさにかける・・痛々しいほどではないけど、羊らしくない・・

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