リシャール爺さん

2007/3/26

アースタクンジ(Aastha Kunji)の公園の日陰のテーブルで休んでいると、長めの杖を持ったとある爺さんがやって来た。

館長と爺さんはしばらく無言で日陰の涼風を楽しんでいたが、やがてどちらともなく会話が始まった。

リシャール爺さんは、後に見える寺の向こう側に住んでいる。23年間陸軍の14連隊に勤め、インド全土を2・3年づつ転々としたと言う。どこが一番良かったかと尋ねると、「仕事で転々としたわけで観光で回ったわけではないので、どこも全て良かったよ。」真に明快な答えを呉れた。

今は70歳で、息子が二人で、長男はパンジャブ銀行に勤めていると言う。

今年の気候について聞くと、異常だな、特に雹は作物に被害を与えた。からし菜は全滅のところもあると教えてくれた。

今年は雨があり随分得したと言う日本人もいるが、気候不順で作物に気を巡らせる爺さんのセンスに脱帽である。

インドを支える良識はインドの教育を受けた文化人ではなく、斯くの如きの市井の市民が支えているのだなと実感した。またインドが好きになった。

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