クムハール(素焼きの壷造り)

2006/9/14

インドの村には、昔から素焼きの壷(インド語でガラーと言う)つくりを生業にする人たちがいた。ピアオーの水壷である。此れはピアオーで使われるだけではなく、各家庭の水の汲み置きにも使われている。ラージャスタン州の名物に水壷を頭に載せたフォークダンスがあるが、それは日常的に見られる農村の風景である。原色の仕事着を着た女性が水壷を頭に載せて歩いている図は今でもごく普通に見られるものである。

踊りに使われる水壷は、素焼きから、真鍮に飾り立てられてしまった。トイレに行くときの水壷も、いまやペットボトルに変わってしまった。何か風情がない感じであるが、利便性が優先と言うことであろう。

壷つくりを生業にする人たちも、考えた。伝統的なものは勿論だが、新製品の開発に乗り出した。伝統的なものは、壷から始まり、灯明皿、チャイ用のカップ、デザート用のカワラケなどである。新製品は、風鈴とか、人形とか、馬とか、貯金箱とかである。

この壷つくりを生業にする人達をクムハールと呼ぶ。土を相手にする人たちのカーストの一つである。

ニューデリーのグルガオンに近いところに、色々な素焼きの製品を積み上げているところがある。そのこのじーさんはチョティラールと言い、ラジャスタンから来ているとのことで、名前を聞いたら恥ずかしげに小声で教えてくれた。色々話を聞いたお礼を兼ねて館長は貯金箱を買った。15ルピー(38円)であった。
素焼きの水壷は、この写真のサイズで30ルピー(75円)から50ルピー(125円)だという。チョティラールじーさんはその商売用の壷を使ってピアオーを設えて、道行く人のため・・・
ユーモラスな鳥は花活けだと・・後ろのすかしの焼き物は、中にローソクや灯明を入れる照明器具である・・
安定性の悪い壷は、小型の水壷ガラーである・・逆さに積み上げてあるのは、ヨーグルト(インド語ではダヒー)を作りこむときに使われる壷である・・埃や汚れが入り込まないように逆さにしてあるところが芸が細かい・・
楽隊人形で、太鼓、笛など数種類あり、一体300ルピー(750円)だとのこと・・此れが売れれば儲けが出そうである・・
貯金箱である・・大中小とあり、館長は中を買った・・大は20ルピー(50円)、小は10ルピー(25円)である・・
チョティラールじーさんである・・左に見えるのは、素焼きの鎖である・・ブル下がっているのはベルである・・風鈴もベルもかなり締まった焼加減で、澄んだ高い音を奏でていた・・

BACK HOME