2009年度予算セミナー

2009/7/14

2009年度予算に関するセミナー
ーー三菱東京UFJニューデリー支店とCCIとの共同主催ーー

2009年度予算に関するセミナーが、三菱東京UFJニューデリー支店とCCIとの共同主催で、2009年7月10日18:30よりQutabホテルで開催された。

SCSの牧さんによる何時ものような歯切れの良い簡にして要を得た予算の説明、また三菱の為替のディーラーである高島さんの、恐ろしいほど現実を見つめて為替の動向に関する予測説明が行われた。

為替については、1ドル75〜80円がシューティングレンジであるとの予測は、背筋が寒くなるようなショックであった。本当になりそうである。

それにもまして、聞き手を圧倒したのは、元駐日印度大使でCCIのVice Chairmanのアスラニさんの、キーノートスピーチであった。

同氏は、外交官であった自分が、予算に対してのキーノートスピーチなど大それたことはできないが、いくつかの点について申し上げると始まったスピーチは、大変貴重な話であった。

今年のインド予算の目指す方向は、6%台に落ち込んだインド成長率を9%にまで拡大すると言うものである。そのために政府は出来る限りの政策を打ち出している。その意味で、正しい方向性を持った予算であると言えると断言された。

財政赤字の6.9%が大きすぎるとの指摘と、政府の国有会社の株の開放についての期待を裏切る非積極性が、ムンバイのSENSEXを2日で10%引き下げたと指摘する向きがあるが、株は下方修正の理由付けを探していたときに予算が発表された。それを理由に下方に修正されたが、いずれは下方修正が行われる状況であったと自分は分析する。国家予算の所為ばかりではない。

6.9%についての財政赤字は、景気の回復によりカバーできる部分もあり、また中央政府の国営企業の株は51%は持ち続けるとコミットは、49%までは市場に開放すると読むのが正しく、悲観する必要な無い。

良くできた予算で及第点をクリアーしているとの印象を与えた。

最後に、この予算が、破綻をきたすには二つの心配の要素がある。

一つは、世界経済の様相がさらに想定外の悪化をした場合と、インドの今年のモンスーンが順調で無かった場合である。

以上要点を押さえながら、自分でも株をやっている実感もこめてのスピーチは非常にえるところが多かった。

三菱東京UFJ銀行資料 (パワーポイントファイル)
India Budget Statement 2009
2009年インド予算案
インド予算案 (エス・シー・エス国際会計事務所グループ資料)
予算解説インド専門家として、館長も一目置いている、JETROバンガロール久保木所長の解説を添付する
 
アスラニ大使

講師3人。
三菱東京UFJ銀行 金融市場部チーフアナリスト 高島 修さん
SCS国際コンサルティング パートナー CCI 取締役 牧 辰人さん
Mr. Arjun Asrani 元駐日インド大使、旭日大綬章

BACK HOME