近藤正規国際基督教大学准教授を迎えてのセミナー

2009/3/19

国際交流基金とCII(Confederation of India Industry)の共催で、2009年3月17日(火)に、ハビタト・センター、マグノリア・ホールで、日本から、国際基督教大学近藤正規准教授を迎えてセミナーが行われた。司会は、マルチにいたMr.V.K.Mathurで、インド側パネラーとしてMr.Anil Guptaが出席した。

Seminar on "Japanese Business in India: Strengthening Ties"
Tuesday, 17 March 2009: 1030hrs
Magnolia, India Habitat Centre, Lodi Road

マツール氏の司会は見事で、インドこの種の催しでは珍しく、予定通り1時ジャストにセミナーは終了し、昼食となった。また内容は素晴らしいものを含んでいた。

近藤氏は、歯に衣を着せぬ、鋭い洞察力で、遠慮会釈なく、両国の長所短所を披露し、直すべき点も直言した。会場の両国の関係者は、微苦笑を交えながら、教授の迫力を受け止めていたようである。

質疑の時間に、館長は次の3点をコメントした、

1.要請ベースを基本とする、日本のODAが、初めて、日本側が紹介したコンセプトである工業ベルト構想DMICを組み入れることになったのは、画期的なことである。

2.過去60年の世界で起こった変化の中で最も大きなものは、ゼロサムからスタートした、インドと日本が、世界に影響を及ぼす国に成長したことである。インドはそれを自負として官民ともに世界的な活躍をしているが、日本は残念ながら、この変化を自負していの世界雄飛の姿勢が見られない。

3.現在の100年の一度の経済恐慌の中で、日印両国の政府は、自国が一番先に旧に復すると公言している。その前提での両国官民のコラボはできないのだろうか。

議長のマツール氏は、インドの核について、
「インドは日本が唯一の被爆国であることを認識したうえで、日本の核に対する対応を理解している。日本は、アメリカの核の傘の下での、経済活動を行ってきたが、インドは、いずれの国の核の傘にも入らず、自己防衛をする国であり、そのための核の開発があったということを、理解すべきである。」
と指摘した。

公式の場で、インド人が日本の核の傘について、これほどはっきり発言したのは、珍しく、インド人の本音が披露されたと解釈すべきであろう。これも近藤教授の、本音の発言が引き出したものと、近藤さんの手法にいたく感心した。

また、マツール氏は、日本がインドへ進出して来ないことをについて、日本がいろいろインドに注文をつけるが、他の国はそんなことは一切しないとの指摘もした。誠にその通りで、日本の企業は、自分の不勉強をインドの所為にしている場合がきわめて多いと言える。

珍しく面白い議論が聞けたセミナーであった・・・
 
受付風景
左から、グプタ氏、近藤氏、マツール氏
近藤教授のパワーポイント

BACK HOME