マノージ君の上洛

2007/2/14

インドに進出する日本企業がどんどん増えている現状下(インド進出日本企業地図参照)、デリー近辺では、日本人用の住居、私的使用人がひっ迫している。

デリー市内の住宅地では、4階までの建築が許可されている。、今はやり始めているのが、家主が日本流の一階に住み、その上の2〜4階をグルガオンのフラット・タイプにつくり替え、月2Lacルピー(20万ルピー=60万円)で貸そうと言う現象である。日本人とみるとすかさず、2Lacルピーと吹っかけてくる。誰か一人が借りてくれれば、それが相場になってしまう恐ろしい流行りである。

住む人が増えれば、そこで働く私的な使用人が必要となる。使用人を使わずに生活している日本人もかなりいるようであるが、折角一生に一度あるかどうかという使用人を使っての生活の楽しみを放棄するのはもったいないと館長は思うのであるが・・使用人が使えるインドで、日曜日は自分で1週間分の洗濯や掃除をするのはいかにもわびしい気がする。
昔は、使用人の数が職種により必要で、数人の使用人を使うことがふつうであった。庭師、門番、運転手、ドビー(洗濯)、べアラー(ボーイ)、アーヤー(乳母)、メイド、コック、スイパー(掃除人)などがその主なる私的な使用人であった。もちろん会社によっては、門番、運転手は会社持ちとしているところがあったが・・

館長が家族5人で暮らしていた時には、アーヤー、ベアラー兼コック、スイパー、マリー(庭師)などが私的な使用人であった。

現在では、分業体制が破綻して、ビノード君が、クック、ベアラー、ドビー、観葉植物の手入れ、電話番などのすべてのフラット内の仕事をこなしている。それで、月額3000ルピー(9千円)である。

ニューデリーのお屋敷に住む、バラサブ(大旦那という意味で、各社のCEOなど)のお宅では、何十年もその会社の代々のCEOのもとで働いた日本食が堪能なクックがいて、1万ルピー(3万円)以上払っている方もいるようである。クックの相場は大体4500ルピー以上のようである。メイドを使っている方もいるが、同じような相場であろう。英語ができるとちょっと高いことがあったりする。

その使用人が、日本人の数が加速度的に増えているので、絶対数が足りないのが現状である。良い使用人に恵まれるか否かがインド生活が天国か地獄かの分かれ目の一つであり、大変な問題となってきている。

インド人の資質については、問題ない。これは工場で仕事をする人たちを見てもその資質には疑いはない。ただ必要なのは、いかにしつけ、教えるかということである。ビノード君の場合は、6ヶ月で館長の気に入るような使用人になってくれた。

朝飯は前の晩に言いつけ、大体6時半に用意ができる。そのメニューは、ホットケーキ、インド米のお粥、お餅3種(雑煮、安倍川餅、砂糖醤油)、フレンチトースト、バタートースト、インド式朝食、和食など、悩ましい数の選択肢がある。

朝飯の際には、館長の常備薬が必ずテーブルに用意され、服用を忘れないように手配してくれる。

朝飯を食べている間に、フラット内の4か所のギザ(電気式湯沸かし)の湯を集め、ベッドルームのバスタブに熱い湯を館長の朝湯のためになみなみと用意する。館長が朝湯を楽しんでいる間に、夜使ったラップトップを鞄に収納する。

8時に、忘れ物の有無をチェックの上(携帯電話、カメラ、財布など)、館長の鞄を車まで持ち見送りをする。その時に、昼夜の食事の確認をする。

昼夜のメニューはいろいろあるが参考までにその一部を思いつくまま書き出してい見る。

麺類は、肉うどん、カレー南蛮、天ぷらそば、そうめん、ラーメン、焼きそば、冷やし中華、などである。スパゲッティは、トマト、ペペロンティーノ、大根の葉とベーコン、ゴルゴンゾーレ、ひき肉などをこなしている。そのほか、とんかつ、かつ丼、親子どんぶり、チキンライスなどほとんどのテンヤモンは何とかこなす。最近評判がいいのがカツサンドである。寿司はまだ教えてない。

蕪の千枚漬けや、大根の漬物も、なますも作りおきする。

すべて館長が教えたのであるから、館長の好みの味となっているのが自慢である。

時々お客をするが、皆様お世辞もあろうが、大体おいしいとおほめにあずかる。

そんなお客が、こんな使用人がほしいという話題になることがあった。冗談に、ビノードに誰かいないかといったところ、「マノージという兄貴がベナレスにいるが、呼べば出てくる。」との返事。聞いてみると21歳結婚して、今はベナレスのレストランでコックをやっているとのこと。4,000ルピー(1万2千円)で働いているとのことで、4500ルピー出そうということで、話をつけた。

で、マノージは12日の朝、上洛となった。汽車は7時半到着の予定が、4時間半遅れ、12時にデリー駅についた。ビノード君は駅で約5時間待っていた。

会ってみると、マノージ君は、インド語、それに、日本語、英語、韓国語が少々できるとの話で、料理は、インディアン、韓国、日本食、イタリアン、メキシカンができると胸を張った。お手並み拝見というところである。

新主人が12日の夜から1週間日本出張とのことで、帰国まで館長の家に居候となる。ビノード、マノージ両君の写真である。ビノードの方が背が高い。館長の下での2年半の栄養状態が良かったせいかも・・
 

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