東京三菱UFJセミナー

2007/1/24

2007年1月23日に三菱東京UFJ銀行ニューデリー支店主催のセミナーが日航ホテルで開催された。

演題と講演者は
『ASEAN・インドの政治経済・事業環境繁華動向』
アジア法人事業部 調査役 北村広明氏  (写真左)

『最近の為替相場動向〜効果的なヘッジ手法について〜』
アセアン市場部 ディーラー 青木正剛氏 (写真右)
であった。


26日の共和国記念日のリハーサルの日にもかかわらず、ほぼ定刻にほぼ空き席なしで始まった。

第一部はアジア法人事業部の調査役北村広明氏による、『ASEAN・インドの政治経済・事業環境繁華動向』の題目で講演が行われた。

用意された資料は49頁に及ぶものであったが、冷静な口調で要領よく解説してくれた。基調は、インドに関する限りさしたる問題ないとのことで、昨年の初めの同様セミナーでインド株は上がるとコメントしたとおり、上がったと自負していた。今年は昨年ほどは上がらないだろうとの見通しであった。

インドの懸念材料は、財政赤字と、貿易収支であるが、現在の外貨保有高が十分カバー出来るので、問題はないとのこと。

第二部は、アセアン市場部ディーラー青木正剛氏の講演で、熱のこもった現場の専門家との印象を与える説得力と張りのある声で明快な解説を行った。

その中で、インドの為替は一に原油と株に相関しているとの指摘があった。株価は既に適切であるといわれるPER15〜20を超えているが、まだ大丈夫であろうとのご神託を下した。また、原油はやや下げの基調であるので当面ルピーは堅調であるとのことである。長い目で見れば、ルピーはドルを始めとする主要通貨に対して上げてゆくであろうとの見通しであった。

為替リスクのとり方について、
1. 当日物取引(ハイリスク・ハイリターン)
2. 先物取引(為替予約=ローリスク・ローリターン)
3. 通貨オプション取引(1と2の中間型)
の説明があった。通貨オプションは面白いと感じたが、現時は円・ドルしかないとのことで一寸インドでは使えない感じであった。

同氏の用意した資料は43頁である。そのほかに「2007年エマージング通貨年鑑」が用意されていた。注意書きで一部の引用も禁じられているので写真、引用も出来ないので一寸不自由な結果です。

2氏の講演のあと質疑があり、館長は4点に渡り質問した。

1. FTAが徐々に実現してくると、関税率の問題がなくなり、「需要のあるところで生産」と近隣の生産拠点からの輸出とのバランスの問題が出てくるが、貴銀行としてはどのように考えているのか。
   *ここの業界、会社により状況が異なる。銀行としては特にどちらかと言う考え方は していない。

2. 東京三菱UFJは、最近地場取引を増やしているようであるが、方針の変更が有ったの  
  か。
   *東京三菱UFJとなり世界的にも規模が大きい銀行となり、日系企業だけを相手に しているだけでは、脱皮できないとのことで、ここ数年方針を地場の企業とも取引 を積極的に行うことをはじめた。アジア通貨危機のときに、アジアの支店は、大分 引っかかったが、インドではそれはなかったが、中小を対象とした融資で引っかか ったものがあった。過去一年方針を変えて、リアイアンス、タタ、ABビルラ等の 大手を中心に融資を始め、金額では日系企業を凌駕するまでになった。

3. 最近の貸出金利は、貴行とみずほでは、0.6~0.8%差が有ると噂されているが、この点いかが。
   *当行としては、銀行の仕事は貸出金利だけではない。このようなセミナーを開いた り、他のサービスまで含めて顧客との関係を考えているので、金利だけで比較をし てもらいたくない。

4. 今日の話の為替ヘッジに関して、インドの法制上問題ないのか。
   *問題ない。

あとは、さくらの中村シェフの肝いりの昼飯で、煮込みが秀逸であった。
 

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