榊原英資先生との話

2006/5/8

  5月2日榊原英資先生とオベロイホテルの大穀さんとオベロイのイタリアンで昼食をともにした。先生の口から出る話題は大変豊富で尽きるところを知らずの感であった。その中で共感を持ったことが幾つかあったが、インドに関することで気になったことがあるので、ここに記録しておくこととしたい。

  先生と、現在のPlanning CommissionのVice Chairman のモンテック・アルワリア夫妻とは世銀当時からの知り合いで、昼食前に会って来られたところから話が始まった。

  最近の日本人は、昔に比べて、礼に欠くところがあるようだ。節目節目に当局に礼を尽くすことを忘れているようである。ビジネスライクで全てが良いように考えているようであるが、問題が起こってから泣きついても、それはご都合主義と言うものでそれなりの対応しか得られないのが当然でしょう。インドでも往々にしてこのようなことが起こっている。と言う点で大いに共感した次第。

  そこで、榊原先生から一言「アルワリアさんも、一社を除いて、日本の一流企業の責任者が自分のところに会いに来ていないとこぼしていた。」と開陳あった。

  礼節に胸を張った時代もあった日本企業の方々に、会えて苦言を呈したいのだが、果たして聞く耳をお持ちだろうか。

  日本企業がインドに進出することは、インドは歓迎しているが、日本側からすれば、ホンダの某氏がいみじくも指摘されたように、インドで仕事をさせてもらうという意識が必要でしょうし、それを許してくれるインド政府の関係先に節目節目に挨拶すること、報告することは必須のことでしょう。困ったときに泣きこむだけで済むとは思わないということが、日本人なら解っているはずなんだがと言うのは、もう古いのだろうか。

  もう一度、自分の会社のインドに対する態度が、礼を失していないかどうか、検討することをお奨めする。そして日本の一流企業のトップが胸を張って堂々とインド人と論陣を張り合う事を期待したい。

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