目のサイボーグ化

2006/3/6

加齢現象の一つ一つに注目しながら、年と友達づきあいも乙なものである。冷や水にならない程度の運動や挑戦もあるし、年だからとあきらめることもある。これが出来るのが年のずうずうしさなのかもしれない。自分で納得してやめることが出来る、又やることも出来る老人力万歳である。

靴下を履くときに、片足立ちで出来るかどうかが自慢のご老人がいたが、自分も密かにやってみて、にんまりとするなぞ、いまだに若気といえるのかもしれない。その若さが、室内自転車漕ぎを5分から10分、15分から30分へとの挑戦に誘う気力にもなっている。大体2000回こぐと30分であるが、退屈極まりない時間である。でもやると多少は達成感が得られるのが良い。外を歩いていて犬に咬まれた日本人がいたので最近はもっぱら室内自転車である。咬まれたのは仕方がないが、その後注射を何回かに分けてやらねばならないのがつらい限りである。

気温が30度を超えたから西瓜を食べようとか、ソーメンにしょうとか自問自答する。アンチョビの缶詰を見つけたから、夕食はパスタにしようなど勝手に決める。老人力の勝手気ままな判断である。

白内障が進み、読書が出来なくなった。1頁を読む気力がなくなった。一頁を10分以上かけないと読めない。5.0度の老眼鏡をかけて目を凝らしての話である。幸い、仕事はPCを使うので、画面の後方から光が出るので比較的読みやすく、何とかこなしてきた。前回の日本訪問で買ってきたハイペリオンシリーズの3部・4部、ダンシモンズの最新作、海辺のカフカが積読になっていた。そんなときに老人力が働いた。思い立ったのである。

ふと思い立って、何とかしようと此方の目医者を調べた。何人かの候補者を紹介してもらった。家から車で5分のところにある目医者を選び診察を受けたところ、手術の奨めを受けた。費用もリーゾナブルで、良い評判も聞いていたので、先生の進めに乗ることにした。
で、検査を受けるように指示された。レントゲンから、感染症、まぶたの裏の培養検査、尿、血液検査とあらゆるものが検査された。検査結果を持って、手術の当日出頭したところ、手術台に載せられる前に、執刀医の先生から、「血糖値が高いので手術は出来ない。」と宣告された。朝食前176、朝食後の血糖値が330であった。女医さん曰く「200以下にならないと歯の治療も出来ませんよ。」と。さらに、「インシュリンの注射で血糖値を下げるか、それとも10日〜2週間の食事療法で下げるか決めなさい。」と畳み掛けてきた。小生は「食事療法でやります。」と張らなくても良い胸を張った。

11日後、検査を受けると、朝食前109、朝食後172であった。女医さんの携帯に数値を連絡すると、「じゃ、明日やりましょう。」となった。当日の血糖値は朝食後108であった。それが2月14日のことであった。一週間後の21日に残りの左目の手術をしてもらった。そのときの血糖値は朝食後102であった。女医さんから、「私の患者のコンサルタントをやって欲しいわ。12日間で血糖値を正常に戻すレシピを紹介して・・」言われた。この辺の詳細は、ブログを参照願いたい。

手術は、愉快なものではない。ピンクの手術衣に着替えさせられて、手術を受ける目だけを露出させて、手術台の上に頭を固定され、目を弄繰り回される。手術台に乗っている時間は30分程度で、目を弄い始めて完了までは約10分程度であるが、何とも拷問に掛けられているような気分の悪さである。アメリカ製のレンズを入れてサイボーグ化は終わりである。手術後は2階の自分の個室で休むこと15分で、歩いて一階の先生のところへ行くと、眼帯を外して、機械を使って一寸目をのぞいて「Good!」と一言、それで無罪放免である。
21日に両目を完了しての感想であるが、色が戻った。淡彩の白黒テレビがカラーに変貌した。視力は2.0ある。読書が出来る。今日は3月6日だが、カフカは読んだし、ハイペリオン後半の2部の読破、ダンシモンズも読了、今は荒俣宏に挑戦している。読書に疲れない。花がきれいである。野菜に色が生きている。ゴルフのグリーンが見える、ピンが見える。遠くが見える。

加齢により、色々な不自由が出てくるが、白内障は気にすることはない。サイボーグ化をすればよいのである。しかも、両眼で5万ルピー(12.5万円健保なしで、しかも小生の場合旅行障害で求償可能のようである。)と格安である。

白内障の手術は、その結果を今までも色々聞いていたので、楽しみに取って置いた感もあるがこんなことならもっと早くやればよかったとも思っている。インドで手術を受けることについて家族は多少心配したようであるが、杞憂であった。インドのほうが進んでいる面もある。設備は最新で、先生はアメリカで教育を受けている。一日の手術は平均6件というベテランでした。又も人生明るくなった感がある。
もっと詳しくは下記に・・・・
白内障顛末記
白内障顛末記続
白内障顛末記続々
白内障顛末記又
白内障顛末記又々
白内障顛末記なお
白内障顛末記それから
白内障顛末記外伝
白内障顛末記外伝続

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