馬場崎研二さん

ダラムサラの青と曼荼羅の青

馬場崎さんのホームページはここ

 バッグパックを背負った一人の青年が、僧侶の描く曼荼羅の澄んだ青に見せられて、そこに座り込み、気がついたら22年たっていたと、始めて館長と会ったとき(1999年の三浦守君のアムリッツァールの道場開きのとき)コクってた。それからもう7年経っている。

  ダラムサラの地でチベットの地から亡命してきたラマ教の僧侶は、国際乞食を始めたダライラマの側近たちはともかく、日々の生活の糧に曼荼羅絵を描いていた。外国人の目の前で気の遠くなるような繊細な筆遣いで、伝統的な曼荼羅絵を描いていた。その一心不乱な態度と、決められた構図の中に個性を生かすことも忘れて忘我の境地で仏への道程を描いていた。その色使いの透明度にその青年は引き込まれてしまった。ダラムサラの空の青さに落ち込むように、絵の中の青に、白に、引き込まれてしまったようだ。

  いつの間にか、そこにいたドイツ人の女医さんと結ばれ子をなし、ラマ教の僧侶からは、例外的にラマ教徒にならないままにチベット曼荼羅を書くことの印可を授けられ、年とともにその印可の範囲は広がり深まり、今では最高の僧侶にしか許可されない秘曲とも言うべきものまで描く印可を与えられたという。

  彼、馬場崎研二さんは二年に一度ゴールデンウィークに作品を引っさげて下界に下りてくる。そして、東京は神田の「世界観ギャラリー」で個展を開く。今年はその年に当たる。4月30日から5月6日まで、世界観ギャラリー(千代田区神田小川町3−28−13、рO3−3293−6334)で「雄大で神秘と脅威に満ちたヒマラヤ山麓の町ダラムサラで苦節30年。密教仏画『タンカ』に見せられ書き続けている画家の帰国展。」が開催される。

昨日4月23日にインドへ帰任した館長は機会を逸したことが残念でならない。でも又どこかで会えるさと思っている。


Born in 1952 in Sasebo, Japan
Graduate from KEIO University of Political Sciences
Since 1977 living in India, Dharamsalla painting-
Tibetan Thangkas.

 

2006年チベット・タンカ展での馬場崎さん (撮影:町田の隠居)

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