アキオの一家

2006/5/24

アキオの一家

アキオの兄貴は日本人と結婚して、子供もいる。ニッカボッカを穿いて屋根に上がる職人である。姉貴はフランス人と結婚して、フランスで子供をなしている。だんなの親父は先生で、本人はは水質検査技師だと言う。そして、アキオはヴァナラシーのバラモンの大学教授の娘ラチナさんと結ばれた。
JAI Corporation と言う会社を立ち上げ、チョティラールの奥さんを取締役にして、イーバと言うスナックレストランを開いている。
この子供たちを育てた御両親に敬服し、尊敬し、賞賛し、驚嘆します。そしてその子供たちの心意気に、自由度に、勇気に、世界観に、恋愛観に、人を見る目に、生き方に敬意を表します。そして、それを受け入れた異国の方々にも感動します。

宇宙船「地球号」は、ちまちまとした乗組員の動きとは無関係に、2億数千万年をかけて棒渦銀河の端っこを一周する太陽の周辺を数年に一秒周期を早めながら宇宙を飛び続けています。

そんな地球号の住居地域の塀の問題や、埋蔵金の配分問題や、氏神さんの優劣議論や、美人論争や、どちらが先に殴った議論や、ガキ大将の跡継ぎや、先祖の怨念や、お神輿のぶつけあいや、最後の一つを誰が食う喧嘩や、どちらが腕力があるか論争や、あの子が欲しいゲームなどに現を抜かすことなく、極々普通のことを肩に力を入れずにやってのける、人間と言う存在の有り方を正しく立証しているこの一家の生き方に館長は「博物館もの」であると賞賛の思いで敢て力を入れあげる次第である。

宇宙船「地球号」の線引き問題は、数千年に亘り、超動物と自意識を持つホモサピエンスが取り組んできたが、未だ明確な、適切な、正しい、公平な、そして説得力のある答えが出ていない。サイズ、歴史、文化、豊かさ、人口密度、文明度、食料事情などを冷静に比較検討することさえやっていない。そんな中この杉本家の生き様を館長は、問題解決は理屈ではなく、一人ひとりが人間としていきまずに生きることであるとして買うのである。そして、「インド博物館」に陳列するのである。

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