インドに淫するの記 ーピアオーー

2006/5/10
2006/6/28追加

連日45度を越す現場で過ごしていると、水の補給が大切なことを実感する。

先日は、グルガオンの事務所のダルワン(門番のガードマン)が、熱射病にやられて倒れた。又数日後、日本から来た秋田出身の技術者工場検収のために約1時間半外回りをやっていて、熱射病にやられた。

この暑さを防ぐ方法はない。ひたすら耐えることのみであるが、水の補給が一番欠かしてはならないことである。だから長時間、車で移動するときなどは、必ずミネラルウォーターを用意している。

デ、この炎天下歩いているインド人はと言うと、特に水を携行しているようには見えない。如何しているかと言えば、随所に用意された素焼きの壷に用意された慈善の水に頼っている。素焼きの壷には布が巻かれ、それに水をかけて気化熱で多少は外気より冷たくなるようにしている。それを道行く人は、あとの人が飲みやすいように、上手にくみ上げて、自分の口が容器に触れないようにして飲んでいる。

この水飲み場を「ピアオー」と呼ばれ、これは余裕のある人や、団体が全くの善意でやってることで頭の下がる行為である。都会の住宅街でも、田舎の街道脇でも、繁華街の街角でも、見受けられる。これを頂くには階級による差別はない様である。

館長はこれを見るたびに、どこからどんな水を持ってきているかは不問に付して、インド人はいい人たちだと思うのである。日本で、ただで水を飲もうとすると、まぁ公衆便所の蛇口も飲めないわけではないが、駅のホームか、公園ぐらいしか思いつかない。
 


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