インドに淫する記    ‐ 私のために ‐

2002/5/28

オリッサ州の州都のブバネシュワルより、ベンガル湾に開けたプリに向かい50キロ時点にラグラジプル村がある。そこにゴティプアがいる。
プリに行く道路を左に入ると道はアンバセダーがようやく通れる狭さで、舗装もすぐ切れる。三分も走っただろうか、道の右側に彼らが集団生活をしている家があった。古い所々が崩れた煉瓦作りの細長い六畳くらいの中庭挟む長屋に約10家族生活している。

ゴティプアは女装をして、踊る7歳から20歳のダンサーを指す。500年の伝統があるという。そのオリジンは月の汚れの時に女性のダンサーは神の前で踊れずそのためにゴティプアと言う集団が生まれたといわれる。
現在7歳から20歳までの50人の踊り子がいる。短髪の白髪の長老Guru Sri Maguni Das が集団をしきっている。
私のために、5人のゴティプアが、化粧をし、踊ってくれた。

8歳が二人、15歳が一人、17歳が二人のチームだった。長屋の左奥の部屋が化粧する楽屋であった。5人は、大人の男に助けられて念入りに化粧をし、衣装を着けた。約1時間半かけた。長髪の髪は髷を結い、人工真珠の髪飾りと、紙の花輪で飾り立る。化粧は歌舞伎の役者のように首のしたまで下塗りをして、眉は長くひき、アーモンド眼が引き立つように目の回りは黒い隈を入れる。顔には額のビンディの周りに白い色で花模様を書くだけでなく、目元にも鼻にも下唇とあごの間にも花が飛ぶ。やや色黒の色っぽい女が出来あがる。5人の踊り子の向かって右の鼻の下に何の意味か黒子が付けられているのはご愛嬌。

衣装は股を通すサリーの着方で、足首には鈴をつけ、手首と上腕にはビロードの上に人工真珠をあしらった腕輪を飾りつける。小さな二人は首に赤いビロードに人工真珠をあしらったチョーカーを着け、大きな三人は人工真珠の首飾りを首に2重に巻いていた。サリーの色はいずれもオレンジに紫が飛ぶ柄のものであった。

日本公演時の写真1日本公演時の写真2ゴティブアの舞台

現在長屋の一部の舞台が工事中で、裏のポーラングの林の中に茣蓙をひいて舞台である。木漏れ日の中、ハーモニウムと太鼓(両面打ち)と鉦が音楽を奏でる。私一人のために小1時間三曲の踊りを披露してくれた。

一曲目はクリシュナ神を主題としたもので、鑑賞に堪える水準であった。インド舞踊に特有な横に首を動かす所作が全員大きく決まり、妙に色っぽかった。普段の動作と踊りの所作はとは大違いで、踊りは全く女性の所作であった。2曲目はオリヤ自慢の曲で、ちょっと勇壮なのが、女性の所作の中に見られて面白かった。

3曲目は、ゴティプア独特のアクロバティックな面を強調した踊りで、地上転回、バックテン、逆立ちなどを含め見た目に楽しい踊りで退屈しない。
踊りの後、幾ら払えば良いかと訪ねたところ、お心のままにとの返事だったので、5人が踊ったという事で500ルピーを喜捨したがとても喜んでいた。私一人のために大人三人、踊り子5人が午前中全て使い見せてくれたのに感謝。今年の5月の話である。
舞踊団の名前
Dasabhuja Gotipua Odissi Nrutya Parisad

A Voluntary Cultural Institution Dedicated to the Research Promotion & Projection of Gotipua Dance
Regd.No.PR.1431/184
Dt.31.12.1984-85

Raghurajpur(Craft Village)
Chandanpur - 752 012,
Puri, ORISSA
Phone: 06752-74207, 28227
Fax: 06752- 25929
Patron - Chief Adviser: Guru Sri Kelu Charan Mohapatra(Padma Bhushan)

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