インド式ボーリング(土質調査)

2007/11/21

インドで工場を作る場合、どうしても土質調査が必要である。敷地内に2〜3か所行われるのが普通のようである。

深さは15メートル位トされ、5メーターおきに採土してサンプル調査を行う。

インドではコストの安い、人力、手動のボーリング調査が普通である。今日はその光景の紹介である。
 
先ず3脚を組む。作業員は6〜7名位。用意するものは、3脚、ネジでつなぐようになっているパイプ10本くらい。穿孔用のスクリュウ。採土用のパイプ。巻き上げようの轆轤とロープ。手動でねじ込むための棒(今日は1メーター位の異型棒鋼12mmくらいを2本使っていた)。その棒を取り付けるためのT字キャップ。採土のためのハンマーおよびハンマーの受け器具。轆轤とハンドル。採集したサンプルを入れるビニール袋。そんなものが用意されている。
3脚の中心に穴を掘る。T字キャップにはめ込まれた異型棒鋼の腕木を二人の作業員が回す、回す、回す・・最後は地上20センチくらいのところまで低くなっても回していた・・
所定のところまで掘り進むと(この場合10メーター)今度はパイプの引き揚げにかかる。)T字キャップの下に器用に綱かけをした。上からの力には摩擦ではずれず、下を引けばほろりとほどける仕掛けである。ここはニームラナで、背景に山がある。
引き抜きも手動である。最初はきつく3人でハンドルを回し、親方はロープを操る。ろくろを器用に利用し摩擦も利用している。
先端穿孔スクリューが出てきた。このあたりでも10メーター掘ると土は湿っている。土地の表面は黄粉だが、ここまで掘ると湿気がありこげ茶である。湿度の違いはあるが、土質は同じ様である。
採土用の70センチ程度のパイプを打ち込むのは、重力利用の中心部にパイプがガイドとなっているハンマーを使う。2メーター位の高さから10回以上打ち込み約70センチのサンプルを取り込む。これも人力である・・
先端の穿孔スクリューである。
サンプル取得後のパイプは、引き上げられて、縦に二つ割りに開けられてサンプル採取である。そしてビニール袋に入れられる。
すべての作業が、原始的でありながら、原理原則にかなっている。無駄な動きは全くなく、途中にどなり声や議論は全くなくスムースに流れてゆく。気持のよい作業であった。これなら間違いは起こらないと感心した。親子代々穴掘りをしているのであろうか・・

報告書は大体3週間から1か月と言うのが普通のようである。

古い工業団地などでは、工場跡地が割り当てれれる場合もあり、ニームラナのように何百年も農業用地であったのと違い、こうは簡単にゆかぬかもしれない。

BACK HOME