グルガオンの日本人向けの施設

2007/11/7

9月21日付の日刊インドビジネスの記事をここに載せる・・

グルガオンの日本人向け総合レジャー施設    スズキが運営を州政府より落札 

日本企業の進出が最も多いハリヤナ州のグルガオンに、州政府の手で建設が進められていた日本人駐在員向けの宿泊・レジャー施設、「ジャパニーズ・ホステル&レストラン」の建設が内装工事を残して完成し、今回、施設の運営者の入札が行われ、マルチ・スズキ社が落札した。

時間はかかったが、ようやくスズキの手に
この宿泊・レジャー施設は、チャオタラ前州政権時代に在印の日系企業の要請を受けて州政府が建設を決定したものだった。その後、州政権の交代もあり、建設は遅々として進まなかったが、一昨年、ホード新政権は「ホテルや日本レストランなど日本人向け施設の運営に経験のあるオペレーター」の入札を行った。一番札を出したのは、インド企業、A社だったが、「日本人向け施設運営の経験がない」という理由で、州政府はこれを拒否した。州政府は昨年、第2回目の入札を行った。一番札は年間家賃2千数百万ルピーを提示したマルチ・スズキ社であった。これに対し、第1回目の入札に一番札を提示したA社が抗議し裁判所に訴えた。本件は最高裁まで行ったが、今年6月に最高裁はA社の訴えを却下した。州政府はマルチ・スズキ社を「ジャパニーズ・ホステル&レストラン」のオペレーターと決定した。現在、マルチ・スズキ社は内装工事を行っており、年内にはオープンの予定だ。

最高のロケーションに最高の日本人インフラ
主な施設は、約70室のホテルルーム、日本レストランスペース2〜3カ所、会議室2〜3カ所、プール、広大なロビー、日本庭園、駐車場など。高速道路沿いのグルガオンの中心地(シグネーチャー・タワーの高速道路を挟んだ向かい側)という最高のロケーションであり、当時の州政府の日系企業誘致への思い入れが強く感じられるものだった。
内装工事完成の暁には、在留邦人が待ち望んでいた日本人の手によるインフラが整ったレジャー施設が出現することが期待される。これにより、日本企業のさらなるインド進出が加速されることが望まれる。施設の運営方針は、運営受諾者であるマルチ・スズキ社が決定するが、現在、デリーと近郊には、まともな日本食レストランは5軒しかなく、カラオケもなく、駐在員にとってはストレス発散場所が少ない。施設が在留邦人に開放されるのであれば、特に単身赴任者にとっては、これほどの朗報はないであろう。

スズキの運営方針に期待したい
グルガオンの歴史、いやインドの近代産業の歴史はマルチ・スズキ社を抜きにしては語れない。20数年前にインド進出を決断した鈴木修会長の英断は尊敬に値するが、それにまして20数年間耐えに耐え、インドの自動車市場シェアの50%を獲得するという驚異的な実績も残している鈴木会長をはじめとする社員の方々の忍耐とバイタリティには頭が下がるものがある。「ジャパニーズ・ホステル&レストラン」の運営受託という新しい分野への進出でマルチ・スズキ社が、インドにおける日系企業の、さらなる発展のリード役として活躍されんことを期待するものである。
筆者は、昨日までシンガポールを訪れていたが、シンガポール日本人会の施設の立派さには驚かされ、感心させられた。30年前の日本人会の写真を見せられたが、それは現在のデリーの日本人会と同じ借家の一軒家からスタートしたものだった。グルガオンの施設はシンガポールのものに優るとも劣らない。これはインドの邦人社会にとって、他の外国並みの施設を利用できるチャンスと考える。スズキの運営方針に期待したい。(編集長)
その施設の写真である・・

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