自動車のホーン

2006/4/27

昔の話である。インドの国会で如何にアンバセダーが劣悪な車であるかが、議論された。そのときのセリフの一つに記憶が正しければ、「買って一ヶ月すると、ホーン以外のあらゆる所から、音がするようになる。」と言うのがあり感心した。

日本ではホーンが鳴らないのは大したことではないのかも知れないが、インドでは大変である。乗ってみて解るのであるが、ドライバーはしょっちゅう警笛を鳴らし続ける。又、後ろからしょっちゅう鳴らされる。鳴らしても喧嘩にならないし、館長などは、鳴らされても気にならなくなっている。信号が変わって気がつかないでいると鬼の首でも取ったようにホーンが炸裂する。信号を渡るリキシャに対して、もっと早くと激励をする。牛に、邪魔だとも言う。車道を渡るお婆さんに時間をかけてゆっくりととやさしくホーンする。

ここではホーンは必需品である。

特に、2車線道路で前にトラックがいる場合、バックミラーが利かないので、後ろの車がホーンで追い越し車線から外れろと合図を鳴らすのが、当たり前となっている。トラックの後ろには、Please hornとか、Horn pleaseと書いてある。勇ましくBlow hornてなものもある。「警笛をぶっ放せ」とでも訳すのだろうか。

日本から帰ったインド人が、日本ではホーンを使わないのに感心している。鳴らすと殺されかねない日本と、鳴らしても気にしないインドとどちらを取るべきか、館長は思案するのである。

カルカッタ(今ではコルコタと言う)のサイクルリキシャ(日本の昔では輪タクと呼んだ。自転車を改良したタクシー)にはゴムの風船様の玉を握ってプオープオーと音を出すホーンがついていて、それが外国人の観光客の人気となり、お土産で売っていた時代が有った。今でも売れているのだろうか。タクシーにはそれの大型がついていた。とにかく警告を発するホーンはインドでは必需品である。

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