インド人と沐浴

2006/9/8

インドでは浄、不浄の議論はあるが、清潔、不潔の認識が甘いとの議論がある。

チベット人は一生風呂に入らないという話を聞いたことがあるが、インド人はその対極にある。

通常インド人は毎日水浴びをする。しかも朝である。単に水を被るというような生易しいものではない。しっかりと石鹸を体中に塗りたくり洗うのである。デリーの冬は明け方5度以下にもなる寒さだが、それでも沐浴をする。

ベナレスのガンジスの濁った水での沐浴を見ると、確かに浄のため清潔が無視されたように感じるが、グルガオンの工事現場で毎朝身体を洗っている人たちを見ると、清潔を捨てていないようにも見える。

男は必ず整髪化粧品をを使用し、襟首にはタルカンパウダーをつけたりする。綺麗好きでお洒落なのである。

日本流の清潔感とは異なるが、それをとやかく言ってはならない。日本の清潔感の議論は、脂ぎったおじさんが触ったエスカレーターのレールには触れないけど、満員電車でそのおじさんの吐く息を吸うことは議論されない矛盾があり、形骸化されたものであることに気がつくべきである。脂ぎったおじさんが作ったラーメンの旨さは否定しないで、抗菌グッズに走る人たちにインドは理解しにくいかもしれない。

BACK HOME