地震は大丈夫?
インドを考えるヒント

2006/5/2

 館長の住んでいるフラットでは、色々な情報が手紙で管理組合(アソシエイション)から連絡してくる。お祭りの情報とか、工事の連絡とか、バザーの連絡とかである。大体は面白くない内容なので、表題だけ確認して、ゴミ箱へ直行となる運命であるが、気になるものもある。ここのアソシエイションは同じコンパウンドの6棟のフラットが一緒になっている。世帯数はおそらく1000に近いと思われる。

昨年の11月16日付けの手紙がある。

10月8日に発生したパキスタン地震の後、建物のひび割れのチェックを行った結果、52箇所の割れが確認された。割れの場所は、特定の階に限定されていなくて、発生場所もロビー、室内、バルコニー、階段、地下駐車場等で確認された。割れの形状、深さについても、特定のパターンは確認されず傾向もランダムで統計的な偏りはなかった。という報告であり、割れ自身が、地震の前からあったものかも確認されなかったが、いずれにしても、建物に致命的な影響を与えるものではなかったと報告している。

インド政府は、インド全土の地震マップを作り、その中で地震の予想規模を5を最大とする1〜5までの段階で区別をしていて、デリー地域はゾーン4に分類されている。フラットのアソセイションは、建築施工をしたDLF当局に対して、我がフラットが、ゾーン5を想定して建設されていることの確認を取り付中との報告を連絡してきている。

インドは日本と違い火山国ではないが、時たま地震が起こる。ヒマラヤの造山運動はいまだ活発で、地下のマントル流による大陸移動のひずみが大きな地震を発生させる。グジャラト地方が悪名高くゾーン5に指定されているようだ。パキスタンで起こった地震もこの延長上とえる。

インドは火山国でないにもかかわらず地震があることを館長は肝に銘じている。此方の建物は、言ってみれば石とレンガ、コンクリートであるから、天井が落ちると命にかかわるゆえ、耐震性のある建物であってほしいと願う。10月のパキスタン地震のときは、事務所で執務中であったが、日本で言う震度3程度のゆれを長く感じた。使用人に後で聞くと、フラットの住民で外へ飛び出した人もかなりいたようである。館長は泰然自若と執務の椅子を離れなかった。事務所はさすがにお金をかけた建築で、ひび割れ一つなかった。家主に感謝。

グルガオンからバワルまで約60キロあり、車で丁度1時間と言うところですが、その58キロ地点辺りに、姉歯も吃驚の様な建てかけ工場がありました。これでも屋根と壁を作ると一人前の工場になってしまいます。細めの鉄筋とコンクリでの構造ですが、一寸怖さを感じさせる骨組みです。

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