酷暑を乗り切る技

2007/6/8

デリーを中心とする北インドでは、大陸性気候で、5月、6月は40度を超えるヒートウエーブが襲来する。酷いときには、45度を超える熱風が吹く。気象台の発表はなるたけ42度以下になるように操作されているとインド人たちは噂する。

通常では、湿度も落ちて木陰に入ると多少は救われる気がするが、今年は湿度も高く、木陰もあまり意味がない。

「20年もインドに駐在すると、この猛暑にはお慣れでしょう。」とよく言われる。
どうしてどうして、この非人間的な気温には如何しても慣れない。

経験によると、気象台発表の42度までは、何とか身体を誤魔化せるが、それを超えるともう人間としての尊厳を捨てたい気持ちになる。44度を超えると、もう腹を立てる気力もなくなる。如何にでもしてくれと言う気になる。車をガンガン冷やしても、室内の気温をいくら下げても、身体は外気が44度を超えていることを知っている。

シャキットした気持ちで、勤務に励むことが毎日要求されるわけだが、そんなことは望むべくもない。炎天下に働くインド人を見てただただ感服する。

ただただ、耐えてこの時期を乗り切ることに専念するだけである。

なるたけ、ダラーッとして、頭を使わず、ひたすら寝やすい環境を作り、仕事を忘れて寝る。
疲れたなと感じたら先ず休み、睡眠をとることをしよう。

体がだるくなったら、水分の補給をしよう。水を飲むことと、シャワーを浴びて外側からも水分の補給をしよう。一日2回でも3回でもシャワーを浴びよう。

食欲が衰えるのが危機信号である。食べ物を工夫して栄養バランスを損なわないようにすることを心がける。幸い、この暑い時期が、この辺りでは一年を通じ最も果物のバラエティが多い。その果物をバランスよく食べることが良い。又、ヨーグルド(ダヒー)やラシーをとることも必要である。お茶漬け、ソーメン食は避けたい。栄養を取らないと体力不足となる。

5スターデラックスのホテルのブッフェで栄養補給をすることもお勧めである。各ホテルとも充実したサラダバーを用意して、各種の野菜、チキン、サーモン、エビなどの動物性蛋白の補給には2000ルピー(5千円)にはかえられない。環境を変えることと目先の変わったものを自分で選べるのが良い。

日本から来て1年目の人は、温存された知力があり何とか乗り切るようであるが、2年目以降がなかなかのものになる。2年目に無理をすると、過労を持ち越し肝炎などになりやすい。頑張りすぎないことが肝要である。

この時期に休暇を取ることもよい。避暑地なり、涼しい海外である時期を過ごすこともストレス発散になろう。でも、5日、1週間の休暇から帰ると、まだ暑いというのを嫌い、この時期休暇を取らず頑張りよい季節に休暇を取る人もいる。(インド人も二通りの休暇の取り方があるようである。)つらい時期を少しでも逃げようと言うのと、せっかくの休暇は良い時期でと言うのと、考え方である。

この時期のラジャスタン地方の砂漠から砂嵐がよく吹き込む。日本の黄塵どころではない。此れのために、デジカメ、PCなどは大体2年で不調を訴えてくる。人間は何とか砂を吸い込んでも、生きていけるようであるが、目に気をつけてもらいたい。真っ赤に充血して痛みも伴う流行り目が跋扈することがある。目の掃除と、乾き目を避けるために目薬は毎日欠かせない。

7月になればモンスーンが通常始まり気温が下がる。それまで何とか耐えようと言うのが、慣れない酷暑に対する経験則である。

インド人がモンスーンを歓迎するのは、農業のための水だけではなく、人間性の尊厳を取り戻す気温になるということもでもある。
テントがけの果物やでもこんなに種類が・・
スイカ3種、メロン3種、スモモ、杏、マンゴー4種、林檎、スイートライム、パパイヤ・・・
店の右半分・・
リーチ、バナナ、さくらんぼ、プラム、キューイ、椰子の実・・
この時期抜けるような青空は期待できない・・ラジャスタンの砂漠の砂が毎日空を覆うから・・

更に、一転俄かに掻き曇り、こんな砂嵐がやってくる・・だからデジカメは2年持たない・・目薬が必要となるわけです・・

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