21世紀のインド進出日本企業

2002/4

21世紀に日本の企業がどのような形でインドで活躍しているか描いてみる。

恐らく21世紀の前半まではインドと日本の賃金格差はかなり存在するであろうから、合理性を追及する日本企業はコストの高い日本人を極端に減らしインド人中心の会社組織を作り上げているであろう。CEO一人またはCEOはインド人でそのアドバイザーの日本人が一人が普通の組織になろう。連絡はすべて英語で、インターネットを通じて行ようになりそうだ。

商社は本社の指示により動くのではなく、インド流の考え方でインド中心に世界を作り世界を相手に貿易を手がけるようになっているはずだ。また輸出製品を効率良く作るためにかなりの数の会社に投資を行いその管理が大きな仕事にもなる。

銀行は、日本企業のメインバンクだけではなく、インド優良企業をその取引先として開拓してまたベンチャーにも関心を示すようになっているはずである。従いリスク管理が大きな仕事にもなって来る。

進出製造業は親が出るから出てくるという形は非主流となり、自分の会社のメリットを考えてインドの特殊性、あるいは有利性を考えて進出して来ている。インドをマーケットと考えている会社、インドをマンパワーの供給基地として考えている会社、中近東との中間地点として利用している会社、インドに国際感覚を売り込む会社、インド観光を日本人のセンスで行う会社等々メリットベースで進出する。

やはりインドの広大な土地と膨大な人口は、21世紀の地球はインドを無視して廻らないことが大前提となってくる。

と言う観点から現在の各業種を見ると薄ら寒くなる。
かく業種ともその方向を目指しているとはとても思えず、心配になる。

商社の問題が一番愁うべきかも知れない。相変わらず本社との連絡は日本語で、インド人スタッフには根本的なことは伝わらない。派遣された日本人スタッフはいつも本社を向いて仕事を行い、インド発のアイデアが活かされない。インターネットでの連絡は行われているようであるが、日本語を廃絶すべきであろう。GMをインド人にして、インド人の発想で儲けることを考えるべきである。日本が取り扱いたいものを取り上げるだけではなく、インドが取り上げたい品目、商談を行うべきである。投資案件は積極的に見つけ、ベンチャーの世界にも興味を持つべきであろう。商社が先行投資を行わずにインドマーケットを等閑にふすのは、不作為の罪にもなりかねないと考える。センスと英断が必要である。

進出銀行は、日本企業の取引を伸ばすことを中心に生きているが、インド企業に日本の金、世界の金を導入することをやらねば、CITY辺りにすべてをもって行かれる。そのためには、インドの事情を織りこむことの可能なソフトの開発利用を考えるべきで、ソフトの技術の高いインドのIT会社と組んで開発する意気込みが必要であろう。リスクマネイジメントをソフト化するわけである。大手財閥の海外資金調達の相談に乗れる銀行になる必要もある。

大手自動車メーカーの鼻息を伺いながら、進出してきている部品メーカーさんが多いが、自社のメリットを考えて進出して行くべきである。そのためには、視野の広い考え方が必要で、21世紀が今までの延長ではないとの自覚が必要であろう。
 

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