政府派遣ミッションに期待する

2000/9/29

8月に訪印した森総理はFICCIで演説を行った。その内容の豊富さと格調の高さは日印双方に多大な期待を与えている。

今回の政府派遣ミッションはある意味では総理のフォローアップをするものと期待されているゆえ、通常の表敬に終わらぬように出発前に十分な準備が行われていることと思量する一方、老婆心ながら、当方の所感を申し上げる。

森総理は“Global Partnership Between Japan And India in the 21st Century”という言葉を遣い、インド側と意見の一致を見たと発言されているが、その具体的な内容を今回ミッションは開陳すべきと考える。

日印関係はいまや戦略的重要性(Strategic Importance)を持つようになってきたと発言されている。また総理・外相を始めとする閣僚レベルの定期協議を行うことに意見の一致を見たとも発言されている。防衛関係を含めた閣僚レベルの定期協議のスケジュールの発表がなされても良いタイミングかと思量する。

日印賢人会の構想を発表されたが、ミッションはその日本側メンバーと日程の公表を行うべきと考える。また目的を明確にすべき時期でもあろう。

2002年は日印修交50周年に当り、総理は大規模(Large−Scale Commemorative Events in both Countries)イベントを行うことをバジパエ首相との間で約束しているが、今回ミッションはその概要を伝えるタイミングではないかと考える。

ITに関してはかなり具体的な提案をする必要がある。インドは他の途上国とITに関しては異なり、日本から一方的に援助を仰ぐ国ではなく、場合によっては日本がインドの協力を仰ぐ場面が出てくる。
 
日本のIT技術者の不足をインドから補充してもらう。
第三国でのIT技術向上のためのプロジェクトで日本がハード、インドがソフトとマンパワーで協力する共同作業の可能性の模索。
E‐Governmentを目指しているインドに日本がハードで協力を行う。インド国内の高速ネットワーク構築のFSを日本がお手伝いする。そのハードを供給する。
インド政府が目指しているE‐Governmentの一環としてSAARC域内の貿易実務から紙(ドキュメント)をなくす構想があり日本はESCAPを通じて協力を行っているが、一歩踏み込んでインド・ネパール、インド・バングラデシュの国境の税関にコンピューター導入必要があるが、その辺りを日本がハードで協力する。
インドのIT技術者の教育に寄与するIIT(IT)を日本の援助で実現する。これは世界の マンパワー不測解消に寄与する計画でもある。

南アジアの青年を5年間に5000人を日本に招聘する計画の具体案をミッションは発表すべきであろう。

Japan−South Asia Exchange Programの具体案を公表するのもミッションタイミングであろう。また、森奨学金(Mori Fellowship)の内容についての具体案を公表すべきである。

以上政府が行うべきものもかなり含まれてはいると思うが、総理の訪印の後の政府派遣ミッションと言うことを考えると、ある程度踏み込むことが必要と考え敢えて提言する。

 

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