2000年政府派遣ミッションに際して

2000/9

遠路はるばるご苦労さんです。飛行機で8時間以上かかるインドは物理的に遠い国と言えましょう。それ以上に日印間には心理的な距離もあるようです。森総理に次いでの皆様の訪印がその距離感を縮めるものと大いに期待します。

両国総理の間で確認された両国の21世紀のあり方、グローバルパートナーシップについて具体的に考えてみました。
21世紀はまさに唐天竺コンピューターの時代と喝破できます。その中での日印関係を考えることが大切かと思います。
インド進出日本企業の74%がとんとん或いは黒字となっています。(1999年JETRO調査)
インド人IT技術者はそれなしではアメリカが成って行かないほどアメリカ内部に浸透しています。一例を挙げれば、NASAの職員の36%がインド人です。クリントンが5日間かけてインドを訪問したのには理由があったわけです。

平林大使がかねがね披露しているインド感に賛同するものとして集約します。
1. 戦略的な重要性 シーレーン
2.経済的な重要性 最後のフロンティア
3. 世界最大の民主主義国 問題を抱えていても政治制度の安定
4. 文化の発信源 アジアから中国とインドの影響を取り去ると文化が存在しなくなる
IT文化のソフト開発はインド独特の発想による
5. インドの途上国に対する影響力 国連のテーブルの下で拍手する音が聞こえる


今申し上げた事を前提に実現可能な夢を語りましょう。

  • インドを国連の安全保障理事会の常任委員になるように積極的に支持すること
  • 途上国のIT格差をなくすために日本のハードとインドのソフトを結合利用すること
  • eガバメントをめざすインドに積極的に協力すること
  • 日本の製品のセールスマンを交渉術の長けたインドに任せること
  • 日本の持っている農業・工業生産技術をインドに移転すること
  • ヒマラヤの水をデカン高原へ
  • ニコバル・アンダマンの総合開発
  • ベンガル湾の石油・天然ガス探査
  • 少なくとの対印投資が数・金額において中国の3割ぐらいまでに引き上げる事
  • 経済制裁措置の早急の解消
     

夢を数え上げれば切りがありませんが、グローバルパートナーと成るにはこの位の関係は必要でしょう。
そのためには互いがもっともっと知り合うことが必要です。賢人会も良い企てでしょう。2002年の修交50周年は良い機会ゆえ官民力を出し合い盛大に祝うことも必要でしょう。インドに日本会館を作ることも意味のある計画でしょう。

それ以上に今回の訪問での皆様の率直な感想を日本の出来るだけ多くの方々に伝えていただき日本を動かしていただく事が一番の望みです。アメリカからのインド情報が一番日本を動かすというような俗説はもううんざりです。ここにいる自社の駐在員の率直な情報を信じ、重用して21世紀の世界戦略を考えてください。

インドで1つのプロジェクトを行う事は大変な困難を伴うことが多いのですが、プロジェクトをやらないためのイクスキューズは取り上げずに、やるためのメリットを数え上げる事を心がけて本社を説得することに努力しているもの一人として、本日は率直な所感を述べました。

 

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