森総理のインド訪問

2000/8/30

森総理は8月21日から25日にかけてインドを訪問した。80年の海部総理訪印以来10年ぶりの総理訪問と言うことでバンガロール、ニューデリー、アグラの各訪問地で熱烈な歓迎を受けた。

総理は21日夕刻にパキスタンから特別機でインドの代表的なIT都市バンガロールに入り、翌日22日クリシュナン州首相との会談、コンピューター会社の訪問等の日程をこなし、IT関連に並々ならぬ関心があることを内外に示した。

22日にはニューデリーのハイヤットホテルで当地日本人会、商工会共催の歓迎レセプションに出席した。会場には400人を越す日本人が詰め掛け、森総理をして海部総理以来10年ぶりの総理訪問で、総理に飢えていたと言わしめた。出席した400人を越す日本人の熱気に森総理は、予定を20分以上オーバーして出席者と直接歓談しインド側SPをハラハラさせた。とくに奥様方に人気があり一緒に写真を撮る光景はアイドルタレント以上であった。直接庶民の声を聞くということは政治家の原点であり、その姿勢は評価される。

23日は政府関係者との会談が目白押しで、気の毒なほどであった。その中で、今回のインド訪問の最大の目的である、インドとの関係強化、特に国際社会の中で戦略的な重要性を持ってきているインドと「21世紀における日印グローバル・パートナーシップ」構築に就いてヴァジパイ首相との間で合意に達したことは、評価できる。又、バンガロールでのIT関連の話をもとに、この分野での協力を推進することに合意したことは、具体案はなかったにせよ評価出来ると言えよう。

24日は、野党の党首であるソニヤ女史と会談後、FICCI(インド商工会議所連盟)主催の講演会で「21世紀における日印グローバル・パートナーシップ」という講演を行った。ユーモアを含めて、核に就いても言うべきことを言い、それを超えて両国の関係強化をうたった。5年間で5千人のインドを中心とする南西アジアの青年を日本に招聘する計画を述べ、研究者、芸術家、文化人等を日本南アジア交換プログラムに乗せて日本に招待し、その一部を森フェローシップで行うことを約束し、閣僚級の定期協議を実現に両国政府が合意したことを公表し、2002年の国交50周年には大規模文化交流行事を行うことを約し、10月には政府派遣ミッションとい形で経団連と日印経済委員会が合同で訪印する予定があり、今回総理の訪印のフォローアップを行うことなどを熱意を持って披露した。会場のヴィギャンバワン(ニューデリーで一番格式の高い会場)の1200席はほぼ満席の状況で日本人も130名以上出席した。出席していたインド人の反応は、極めて好評であった。

総理の訪問前は、ベターレイトザンネヴァー(来ないより遅くても来たほうが良い)との皮肉も有ったがテレビ及び翌日の新聞はそんなことは忘れて好意的に取り上げていた。経済制裁と言う言葉を措置に変え、その措置を行っている国相手とは思えない森総理の演説内容であった。

講演を終え総理はインド側が用意したヘリコプターでアグラに向いタージマハルを観光した。アグラでも日本人観光客に大変な人気で総理は上機嫌であった。

翌日はネパールを往復し、夕刻に日本に向けインドを後にした。

10年ぶりの総理訪問が2年毎になるようなインドとの関係が今後望まれる。又、2002年の両陛下の訪印が待たれる。

森総理のインド訪問写真 (官邸ホームページ) 南西アジア諸国訪問フォトアルバム

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