パキスタンによる汚い戦争

 

漏洩秘密書類多数がタリバンに対するISIの秘密支援とアフガニスタンにおけるインド攻撃へのISI関与の暴露:報告記事の断片とSandeep Unnithan記者が纏めた記事の邦訳をお届けします。
防諜関係のSEWOC, またはSignals Intelligence Electronic Warfare Operations Centreが ISIの二面性に関する信頼できる報告。2007年12月のSEWOC報告書は自爆攻撃にISIが子供利用と非難。
1987−89年にISI長官を務めたHamid Gul中将は8報告書で名前を引用されている。
一報告書はアフガニスタンでNATO軍攻撃用に磁気地雷をアフガニスタンに密輸と報じ、別な報告書は拘束されたパキスタン・ミリタントと交換用に国連職員誘拐を計画した、と述べている。
2009年1月の報告書はパキスタン辺境州部族民地域でGulがアラブ・ミリタントと会ったこと、米国の利益に反してタリバンを支援し彼らに戦略的助言を与えたことを示唆している。
幾つかの報告書はGulを含むISIの現役と退役活動家がPeshawar近郊のマドラサ(ムスリム寺院学校)を訪れて新規自殺爆弾者をリクルートし、調達された爆弾者の幾人かは昨年8月のアフガニスタン大統領選を妨げる為に送り込まれた。
米国情報局は、ISIの命令でHaqqani networkが在アフガニスタンインド官僚、開発労働者、技術者を攻撃するべく爆弾者を送り込んだこと、を知った。アフガニスタン政府を標的にした他の計画もあった。
脅威についての一報告は、Gulが209年1月パキスタン辺境州South Waziristan地区の首都Wanaでの会議に出席し、数名のアラブ長老と面談した。アラブ人はAl-Qaeda,とAfuganTaliban指導者達で、米軍の蜜蜂式作戦で死亡したAl-Qaeda 幹部 Usama al-Kiniの復讐戦をアフガンでやるべく自殺爆弾攻撃についての討議と推測される。
真の脅威の警告と表題された一報告書は、詳細と報告源が信頼されるが、Hekmatyar groupの指導者Hazb-i-IslamiがアフガンのHashimiye madrasaから一人の自殺爆弾の送り込みをどのように指示したかを述べている。又、アフガン国境に近いパキスタンの2寺院学校名が自殺爆弾として利用される若者の主供給源として引用されている。
Gulは、そのmadrasaの一つを毎月訪れていたを言われる。この報告によれば、自殺爆弾者は22−24歳のHashimiye madrasaの若者で、Kabul攻撃用にアフガンに連れて行かれた。目標は2007年1月の第1週の回教犠牲祭とされていた。
ポーランド情報局は在アフガンインド大使館攻撃の1週間前に情報を把握警告している。次いで、2008年7月、CIA副理事Stephen R. Kappesはこの情報をもとに、在カブールインド大使館への自殺爆弾攻撃をISIが支援した、とパキスタン側と面談している。
2008年7月ト8月、アフガン情報局は、Karzai 殺害計画をしたパキスタンで訓練を受けた3名のミリタントはISI士官と云われる人物に従属し、カラチ郊外のZarb Momen キャンプで訓練された、と云う情報を米国に伝えた。攻撃者はパレスチナ人とアラブ人で、KarzaiのKabul モスク訪問かSerena Hotel訪問中に攻撃を予定していた、と報告書は語っている。
By Sandeep Unnithan

長い間アフガン戦争の霧に隠されてきたが、今やセンセーショナルな進展を見せている。自主的な警笛吹呼website Wikil.eaksがアフガン戦日記と云う書類を公表した。それは2004−2009の間のアフガンでの戦争を扱った91,000余の報告の非凡な要約であり、報告書は兵士、情報局官僚に拠り書かれたものでPentagonに依って照合されたものである。主にアフガニスタンにおける米軍将校と情報機関者による情報と報告を記述している。
それらは情報日誌を含めており、日誌は語っている;
 *パキスタン軍外国情報機関、the Inter-Services Intelligence (ISI)、はインド軍武官を含む58名を殺傷した2008年のインド大使館攻撃を編成した。
 *190余の報告にISIが引用され、米軍とNATO軍に対するhacking attack (傷を作る程度の攻撃)を非難されている。
 *2007年11月の報告書の一つは、ISIがエイジェントに対し在アフガンインド領事館攻撃を命じた、と述べている。
 *2008年3月の情報局関係一報告は、インドが建設したZaranj-Delaram 道路プロジェクトを標的とした攻撃用に15,000−30,000ドルをISIはHaqqanisに提供した。
 *Talibanは2008年8月の在Kabulインド大使館攻撃に12万ドルの費用を計上。
 *元ISI長官Hamid Gul陸軍中将は、アフガンでの暗殺計画の会合に参加した。
KGBが適語を持っていた。Maskirovka、意図と目的隠蔽の為、欺き、偽情報とカモフラージュの組合せ。昔の冷戦時代のバズワードがアフガンの戦場に今覆いかぶさっている。2004−2009年のアフガン戦争に関する秘密扱いの米軍戦闘記録の漏洩が、ISIが危険な面従腹背ゲームを演じていたことを示す。少なくとも190の報告書で触れられているISIは、タリバン支援継続し、アフガン政府官僚暗殺を企み、在アフガン印利益攻撃―インド人労務者とインフラ攻撃に資金援助―を鼓舞しつつ、NATO軍に協力を装ったとして非難されている。
Wikil.eaksにより公開された少なくとも180のFileが、強力な機関(ISI)による汚いトリック―秘密機関の自殺爆弾者訓練諸費用、国境越えの資金、アフガンに於けるインドに対する諸攻撃とは別に、Hamid Karzaiアフガニスタン大統領暗殺計画を含むセンセーショナルな計画への秘密裡支援とNATO航空機への攻撃―について記述している。
複数の報告書が、米軍兵士はタリバンだけではなく、パキスタンの影のネットワークと協力者にも直面していることを示している。筒漏れ戦争の日誌ははパキスタン軍がAl-Qaeda側で攻撃プランを練ったことも示している。諸報告書がISIを最も残忍なAfghan Taliban groupsのひとつ 北Waziristanを根城とするJalaluddin Haqqani派に結び付けている。因みにISIはパキスタン国内での標的攻撃に同派を利用してきている。アフガニスタン内で「戦略的深耕」と称されるパキスタンの政策遂行の証である。
パキスタン軍総司令官 Ashfaq Parvez Kayani将軍が今年初めに明示した政策はアフガンでインドの如何なる出番も無くすことであった。これが、2010年2月のKabulのホテルで9名のインド人殺害を含む、インド標的に対する自殺攻撃を惹き起こした、とインド官憲は述べている
最も重要な暴露は、ポーランド情報局が2008年8月の41名の死亡者を出したインド大使館への自動車突っ込み自爆テロを1週間前に察知警告していたという情報である。
計画樹立と攻撃実行にISI関与の発覚は米国の憂慮するところとなり、CIA副理事Stephen R. Kappesが事件後イスラマバッドに飛び、ISI理事にISI共謀の証拠を突きつけている。
タリバンとISIの緊密な結びつきが、2009年1月にISI前長官Hamid Gulがタリバンと面談したことで浮上している。そこではタリバン指導者の一人が殺害された報復としての暗殺計画が練られており、Gulはタリバンに実行を促しその代償はパキスタン国内でのタリバンの存在に目を瞑るとしている。
書類の公開、戦場レベルの報告 又は生の未濾過情報、は世界的な憤激を呼んでいる。デリーでは、アフガンとインドに対する国策遂行手段としてパキスタンはテロ利用を続けるのではないかと暗い見方を強めている。「国策遂行手段としてテロ支援は糾弾されるべきもので、直ちに止めなければならない」と印外務省報道官は言明している。
New York Times (英Guardian紙、独 Der Speigel紙と共に検証の為に事前に書類を受領)は「パキスタン軍は、アフガン政府とインドに対する対外工作に従事し、広範な自治を有し、軍最高部の否定を許す緩衝部として“S Wing”をISIに与えている」と書いている。
書類は、Gulがソ連占領時代に培われた彼の古いnetworkに辛抱強く働きかけ、HaqqaniとGulbuddin Hekmatyarなど−アフガンの暴力沙汰は彼らのnetworkが熾している−馴染みの仲間を利用した、と語っている。
Kabulでは、このリークはKarzai政権不安定化の為パキスタンのダブル・ゲームをしていると云う確信を強めている。「パキスタンの関与と共謀がなければ、アフガンでの強硬派活動は1週間とは保たないだろう」と印大統領府の顧問 Shrinivasrao Sohoniは述べている。ISIの二面性についての報告の多くはSEWOC, またはSignals Intelligence Electronic Warfare Operations Centreの報告であり。2007年12月のSEWOC報告書は自爆攻撃にISIが子供利用と非難している。
2009年1月の一報告は、Gulがパキスタンの部族地域でアラブミリタントとアフガンへの自爆用自動車送込みを討議している、と報じている。Gulは多くの場面で名前が引用されており、パキスタン軍現役と情報局がGulの広範な活動を多少なりとも知らなかった、ということは考えられない。例えば、2009年1月にパキスタン南Waziristanの首都Wanaでアフガン強硬活動指揮官3名とAl-Qaeda代表と目されるアラブ長老3名と会っている、と一報告が報じている。
これは重大な国家保安上の問題であることを報告書は示唆している。事実、米国の苦情提示後、パキスタン大統領Pervez Musharraf(当時)が元ISI官憲がアフガン強硬派を支援していた事実を公式に認めた。幾つかの報告はGulを含むISI現役・退役活動家がPeshawar近郊のmadrssasを訪れて自殺爆弾者の新規募集をしていることを語っている。
注目すべきことは、この長い戦争から名誉ある撤退をすべく米国が昨年 AfPak。戦略を始めるまでには、情報の殆どが米国の耳に入っていた,と云うことである。「Obama政権はこのAfPak戦略を公式化する間のアフガンでの事態混乱状況を採り上げていないようである」と印当局のB. Raman は指摘している。
AfPak戦略、アフガン派遣軍増強と崩壊寸前のパキスタン経済下支え用の5年間で75億ドル援助。対タリバン戦闘をパキスタンが支援することが、この援助の条件になっているようで、米国務長官Hillary Clinton は第1回目の5億ドル支給前にパキスタン政府に命じている。
米議会の立法者たちはこの人参と鞭政策が実際に功を奏するか疑っている。米共和党員 Dennis Kucinichは法案動議の際に「我々のパートナーとされている国が二面性を有する場合、我々は我が国の利益を推進出来るだろうか」と問い掛けている。元駐パ印総督G. Parthasarathyは、David Headleyとの共謀を咎められて米法廷でパキスタン軍に対する米国民の告訴を 書類は裏打ちする、と勧告しており、そして今や、パキスタン軍士官が米国民殺害した攻撃を計画したと云うWikil.eaks。「米軍兵士を殺害しているテロリストを武装させ、訓練し、匿う、パキスタン軍への資金援助を米納税者がいつまで認めるだろうか?」とParthasarathyは問うている。
この半年は、過去9年間で最も血腥く、約400名の兵士が死亡している。この2−3週間、NATO筋はLashkar-e-Toiba(LeT)の民兵が西側軍を攻撃すべくアフガン東部に侵入しつつある、と繰り返し報じている。然しながら、これを米国の「大きなパキスタン政策」は表向き解決する小さな問題と捉えているようで、何ら衝撃を受けていない。
Kayaniパキスタン総司令官は、嘗てHaqqanisを「戦略的資産」と呼称したと云われており、Haqqanisの根拠地 北Waziristanへ進駐と云う米国の圧力に抗している。
Kayani将軍は生理的にインド嫌いと知られており、最近の外務次官級会談物別れの諸理由としてデリー側が挙げているものの一つとされている。
米軍幕僚会議議長、Mike Mullen提督は「テロリスト組織、それがHaqqaniであれLeTであれ、との提携は絶対に受け入れられない」と述べており、又、Barack Obama大統領のアフガニスタン及びパキスタンへの特別代表Richard Holbrookeは「ISI, Taliban, LeTとの結び付きは問題だ」と語っている。米国政治家達が抗議の声を上げているが、官・軍のEstablishmentは、漏洩書類が明らかに示しているように、パキスタンのダブル・ゲームを熟知している。米情報局幹部が最近インド情報局幹部と面談の際、パキスタンが「自国の国益」の為 斯様にしていたことを米国側は知っていたと認めた。
米国のAfPak政策で米国自体の二役に関しデリーは関心を深めた:即ち、AfPak政策は表向き対テロ戦に備えてのパキスタンへの軍備支援だが、それは対印にすり替えられつつある。「対印に利用される可能性のある、米国の対パ軍事援助問題に我々は関心を持ち続けるが、米国から聴取の限りでは、インドは米国の長期的戦略のパートナーである」と印高官は述べている。
米共和党議員達が、パキスタンのタリバン支援疑惑について質問呈示している時、在イスラマバッド及び在カブールの米関係者も本問題に対し怒りの非難を浴びせていた。
Gulは職務を解かれてきたが、11/26ムンバイ事件でのISIの役割に関するHeadleyの自白を裏付けるISIの積極的テロ関与の新証拠把握はイスラマバッドにとって難しかった。米上院議員で有力な上院外交関係委員会議長のJohn Kerryは、「この情報漏洩は米国の対パキスタン政策の実体について深刻な疑惑を齎している」と述べている。
騒ぎ沈静化を図るWhite Houseは、漏洩情報の主体はObama政権が昨年新アフガニスタン政策を実施する前の時代のことであり、新アフガニスタン政策開始以来パキスタンは、米国の期待ほどではないにせよ、過激派に対応してきている、と述べた。
タリバンと提携復活に於けるパキスタンの真意は、アフガニスタンにおける影響力増を図るインドに対する砦として、タリバン又はその分子を育成することにある。アフガニスタンでのパキスタンの悪行ぶりについてインドが長年述べてきたことが、この情報漏洩で確認された。と云うのがデリーの立場である。
情報はISIを最も悪名高い指導者達と結び付いている。2007年4月に、たとえば、Khost とLogar地方での自殺攻撃用にISIはHaqqaniに1000台のモーターバイクを送ったと云われている。米英両政府はパキスタンに対しアフガン国境内に自国領からタリバンを根絶やしにするよう督促しているが、ほとんど効果を上げていない。9報告書が、2009年7月10月の間にパキスタンからアフガンの、Kandahar, Kunduz, Kabulを含む人口稠密地域への自殺爆弾について詳述している。自殺爆弾者の幾人かは昨年8月の大統領選を混乱させるために送り込まれた。
他の報告で、Haqqani networkがISIの指示で在フガニスタンのインド官憲、開発工事労働者、技術者、を攻撃するべく自殺爆弾を送ったことを米情報局は知った。ほかの計画ではアフガン政府を標的にしていた。アフガニスタンで2006年に国土荒廃勢力として大きく浮上した自殺爆弾networkへのISI関係者の絶えざる働きかけも幾つか報告されている。幾つかの脅威は現実化しなかったにせよ、自殺networkが如何に機能していたかを米官憲は明らかに理解していたふしがあることを、複数の報告が物語っている。
イスラマバッドは、漏洩情報はISIを信用したくないアフガン情報局からのもので,情報は屑だとしているが、証拠の多くは同盟国又は米国情報に基づいており、決して屑ではない。パキスタンの汚い戦争は一層汚くなり、そして証拠が積み上げられている。

India Today
August 9, 2010

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