印パ会談はServe and Volley

2010/8/20


     疑問を残したまま、和解協定は二国間会談でデッドロックに

イスラマバッド空港に着陸するや、印外相S.M. Krishnaはパ外相Shah Mehmood Qureshiとのテニスゲームに就いて冗談を言った。クリケットでは、両国は憑りつかれた国民を鎮めなければならなかったが、印外相の外交的なロブは振幅する印パ関係に対する新鮮な弾みを約束するものであった。にも拘らず、7月22日(木)朝会談が始まった途端、両国間の相違が浮き彫りになって対話は外交的なタイ・ブレークに突入し、前向き姿勢を強調する妥協形式になった。それは2008年11月26日のムンバイ事件後のやり取り劇であり、疑問と質問が取り残された。
ブータンの首都Thimpu で去る4月にManmohan Singh印首相とYuzuf Raza Gilani パ首相が和平交渉推進を約して以来、対話は猛烈なサーブとボレーに終始している。インドはインド側の核心事項テロリズム、特に11月26日攻撃事件の首魁であるJamaat-ud-Dawa (JUD)首長Hafiz Mohammed Saeedに対する措置を採るように、パキスタンに要求している。11月26日事件後の印外相初訪パは、それはP. Chidambaram印内相の訪パ後1か月のものだが、サーブ・アンド・ボレー戦略の一部を構成するものであり、印内相のSaeedに対する確かな措置要求のフォローアップが今回の印外相3日間の訪パである。
David Headleyに対するFBI訊問が、長い間疑問視していた諸点を明らかにした;パキスタン軍ISIが11/26テロ攻撃の計画作成に直接関与した。「Headleyへの尋問が多くのことを明らかにしてきた、世界中がそれを知っている」とKrishna印外相は述べ、Headleyが米国内でFBIに収監されていること、反論余地のない明確な証拠になる事実、を付言して「斯様な反論余地のない証拠が我政府に提供されてきたので、政府は行動した」と述べて、ボールがパキスタン側に投げられていることを明らかにした。
Chidambam印内相は「目に見える反応」をパキスタンに要求した。これにはパキスタンで裁判中の11/26事件容疑者の声紋と広範な共謀への参加者の逮捕も含まれており、パキスタン政府が今なお応じてないものも多い。Headley尋問で、予想以上に彼とSaeedが密接な関係だったことが判ったが、軍の大きな影響力の下にあるGilaniの弱体民間政府はこのような約束に応じることが困難なのだろう。パキスタンの反応は斯様にかけ離れたものであり、パキスタン裁判所が7名の容疑者を裁判中で干渉できないのである。パ情報相Qamar Zaman Kiaraは「政府は裁判所に命令できないことをインドは理解すべきだ」と云う。然し、Saeedに関しては不快な沈黙或いは証拠不十分と云う反論である。
駐パキスタン前インド総督G. Parthasarathyは「パキスタン政府は軍やSaeedのような軍の戦略的資産に対しては反対できないのだ。LOC貿易と国民対話のゼスチャーだけだ」と云う。木曜日の最終的な破綻、記者発表を遅らせ3時間に及ぶ難交渉の果て、双方が受け入れられる妥協を砕いて破綻した。
交渉における棘は、テロリズムに対するインドの圧力へのパキスタン対応である。それはカシミール問題を蒸し返してアジェンダのトップにしようとしていることである。デリー側は、テロリズムを第一にすることは収穫を齎さないと理解していた。Ashfaq Pervez Kayani将軍のような強硬派がRawalpindiの総司令部から指示をしている場合、特にそうである。インド政府はなお、バックチャンネルを通じて、提案に対してパキスタン軍或いはISIを引き込むことに前向きである。しかしながら、クリシュナ外相の訪パはインドが容認できる水準をパキスタンに知らしめる策の一環であり、パキスタンの民政府と広範な信頼関係樹立策の一環であると、政府高官筋は見ている。「穏健者達の小会議があるので、強硬派へ働きかけできるかが要注目である」と当局は述べている。
会談に先立つQureshiパ外相主催晩餐会で、両国が合意出来る主議題についてKrishna印外相と打合せした。パキスタン側が下記に合意した;
*アンチ・テロ・メカニズムの再開
*囚人と漁師の送還
*議員、ジャーナリストを含む国民対話
*両国商工次官級会談開始
*Krishnaganga(クリシュナ河)紛争解決の為、水利省次官級会談
*国境貿易用の促進
*カシミールと他国境問題に関する対話再開
インド側が求める代償は明らかであり、会談が始まった。代償は、11/26事件の裁判遂行と未逮捕のテロ参加容疑者13名の逮捕をパキスタンが正式保障。パキスタンから11/26事件の裁判を遂行するという特別保障を得て、一日がかりの交渉が終わった。イスラマバッドも、パキスタン国土からデリー(インド)を目的にするテロリズムは許容しないと宣言したし、インドも両国間問題全部に関する討議に賛成したが、日程確定に拘った。主要問題は、イスラマバッドが11/26事件容疑者に対して以下に速やかに且つ信頼できる措置を採るか、に懸っていることは明白である。安全保障専門家 B. Raman は、相互信頼の行き詰まりを打開し死に体の包括対話プロセスを替える必要性を、指摘している。「外務・防衛・内務相の3対3のグループが定期的に両国関係の戦略的面を討議する、合同会議を考慮すべきだろう」とRaman は云う。然しながら、問題は残されている。インド攻撃にパキスタン国土を利用させないと云うパキスタンの保障はムンバイ攻撃以前にもなされていた。Headleyの名で呼ばれるISIと軍関係の人物が逮捕され処罰されるのかが、依然として未回答になっている。
会談は和平過程への一歩ではあるが、パキスタンが他両国問題の討議日程をインドに示さなかったのは、外交的成果が大きくないことを意味する。11/26事件の大きな黒い影−とパキスタンの反応−は、両国関係での今後の進展は勝者無の穏やかなロブになるだろう 。
  India Today, July 26, 2010
By Sandeep Unnithan in Islamabad

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